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【 竜胆小箱の囚われ 】(りんどうこばこのとらわれひめ)
土の国フォレストソイルの姫ティト・ブルーが目を覚ますと、見知らぬ部屋にいた。
婚礼前の修業中の身の上であったはずだ。
彼女は側にいる猫により、ここが魔国リンドレクの城の一室であることを知るが、仮面の男が入室しそれ以上の言葉は聞き出せない。

その夜、彼女のもとに脚の無い大きな黒竜が訪れる。
彼の竜胆色の紫の瞳、鋭い爪を持つ手を見て、ティトは寺院の外で彼と出会った事を思い出す。
友好を示す挨拶の最中に彼に殺されかけたのだ――


彼女の生存を確かめるように夜な夜な部屋に訪れる、魔王の竜。
身の周りの世話をする、ユーモアと皮肉たっぷりの道化師の猫。
薬で眠らせ、医者を連れてきて治療をしているらしい側近の仮面の男。

小箱の様な部屋の中で、何のすべも持たない囚われ姫の物語は始まったのだ。


【キャラクター】
姫ティト・ブルー
無垢な姫。寺院にいたため修道着姿。 拐われ部屋に閉じ込められ、その際に利き手を負傷している。

魔王リンドヴルム
羽も足も無い黒竜。理想主義だったため魔国では浮いた存在。
姫を殺しかけたが、すんでのところで助けたのも彼との事。 魔法が得意で重力の高等術を使う。

道化師キティ
猫獣人。本名キットン・ソックス。あだ名で呼ばれる事を好み、自由奔放。
一応宮廷愚者であるが側仕えとして姫の部屋に来る。

側近アルラウネ
仮面の魔術師。魔王の腹心で慎重で虚ろな男。
劇中ではルートに入らないと彼は姫に名前を教えてくれない。
貴重な空間の術の使用者。


【物語の傾向】
DID趣味(お姫様が悪者に攫われたりするやつ)だけど、あんまり酷い事すると中の人が脳内PTAが騒ぐへたれなので割とほのぼのしている……はず。
しかしルートによっては、不味い方向に話が展開するので構想通り完成すると不道徳な場面が出てくる(15禁くらいだね)

特に複数のキャラの好感度を上げる選択をした場合とか。
例えば、猫の好感度を持ちつつ魔王とのフラグが立つと、姫からの寵愛を魔王に渡したくないため猫が魔王を嫉妬させまくり煽りまくる、魔王VS猫ルートに入る。
側近は事なかれ主義なので基本無害(?)だが、恋路(個人・特殊ルート)に入ると選択によっては怖いことになる。

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